秋晴れの長崎へ　２０００年院内旅行

今回は、藤島クリニック、西小倉薬局合同の秋の旅行のご報告です。
行く先は、日蘭交流400年記念ながさきオランダ年に沸く長崎です。これまでの院内旅行は、車に分乗して温泉地へというのが多かったのですが、今回はゆったりとＪＲの新型特急「白いかもめ」で長崎へ行ってみることにしました。
９月２３日、前日までの雨もあがり、いざ、出発！！。

ところが、博多駅で我々を待っていたのは白くない普通の「かもめ」（新型ではない従来の車両）でした。いきなり出鼻をくじかれましたが、お弁当を手に気を取り直して乗り込みます。博多から約２時間、有明海を眺めながら走るうちに昼過ぎに長崎に到着しました。
泊まりはグラバー園に程近いホテルでした。ヨーロッパの古いホテルのような、いかにも女性受けしそうな雰囲気に造ってあり当院のスタッフの評判も上々でした。チェックインのあと、早速、オランダ坂、出島、崇 福寺などの観光にでかけました。今年は記念の年だけに、出島では当時の建物の一部が再建され、港では特設ステージができていて連日催しが行われていたりで 得をした気分になりました。夕方、長崎港を見おろす稲佐山に登り、夕陽と「百万ドルの夜景」を楽しんだ後、夕食は卓袱（しっぽく）料理です。これは日本料 理に中華や洋食を取り入れた長崎の名物で、いちおう和食なのに中華のように大皿で出されるなど、確かにやや変わっています。
翌朝もよい天気です。テレビでは、シドニーオリンピック女子マラソンの高橋尚子選手の快走が伝えられていましたが、せっかく旅行に来ているのに ゆっくり見るわけにもいきません。結果を気にしながらグラバー園への坂を上っていきました。途中のみやげ物屋で高橋選手の金メダルを知り、この日の天気の ように晴れ晴れした気分で観光ができました。高橋選手、おめでとうございます！。
さて、グラバー園ですが、私は１０年ぶりぐらいだったでしょうか。以前朝日新聞にトーマス・グラバーを主人公にした「異人館」という連載小説が 載っていましたが、これを読んでいただけに今回は思い入れもひとしおでした。異人館から見渡す長崎の港は、グラバーの往時を偲ばせる光景です。いやあ、エ キゾチックですねえ。グラバー園の下にある長崎伝統芸能館は、おくんちの船などが展示してあるのですが、この日はおくんちの本番間近とあって、蛇踊りの実 演を見ることができました。うちの子供はこわがって泣いていましたが、またしても得をした気分になりました。
長 崎旅行の締めくくりは中華街です。当院のスタッフは、１時間待って、とっても美味しい皿うどんを食べたと満足げでした。私も、本当は非常に期待していたの ですが、子連れではままならず、とにかく待たずに入って食べられそうな店を選び、長崎独特のパリパリの皿うどんを食べました。それなりに美味しかったと思 います。帰りも、残念ながら白くない「かもめ」でしたが、秋晴れの長崎を満喫できた２日間でした。
（藤島慎一郎）