クリニック通信　平成１０年１１月号

お約束通り、今回は
当院と西小倉薬局合同の慰安旅行です。
「太刀魚釣りか、おもしろそうだなあ」
と言う、私の何気ない一言で今年の行き先は湯の児（ゆのこ）温泉（熊本県水俣市）に決まりました。当初の予定では10月17、18日でしたが、台風のため３週間延期して11月7、8日に行くことにしました。11月にずれこんで寒そうなのと台風による延期で天候に急に気弱になった私の再度の提案で、太刀魚釣りはあえなくキャンセルすることになりました。思えば、7月に計画を始め諸般の事情で10月になった慰安旅行、それなのに無情の台風のため、さらに３週間もおあずけになってしまったのです。「やっと行けるね」と、旅行の前日、職員の１人がつぶやいていました。その思いが通じたのか、今度は晴天に恵まれました。

さて、前置きが長くなりましたが、ここからが本番です。
湯の児温泉は、波静かな不知火海に面した海辺の温泉です。湯には微かに潮の香り、硫黄臭さは全くなく、泉質はさらりとした感じです。
当然、海の幸に恵まれており夕食では太刀魚の刺身などをいただきました。
２日目は、旅館周辺の散策の後、車で５分くらいのところにある福田農場に行きました。ここは、スペイン村という別名があり、ミカン狩りなどの他にスペイン風のレストラン、ワイン工房、地ビール館などがあります。
私たちは、すべて堪能しました。
まずは、ミカン狩りです。私などはミカン狩りは幼稚園の遠足以来でしたが、手慣れた主婦達は手触りで甘さを見極めるというはなれ業で、次々においしいミカンをものにしていました。
お次は、スペイン料理の定番、パエリア（魚介類の具の入った焼き飯？）です。これが、なかなかのボリュームで、先ほどのミカン狩りで試食をしすぎたためか、少々残してしまいました。
続いて、今度はワイン工房の見学と、ワインの試飲です。ここのワインは甘夏を原料にしたさっぱりしたものです。我が家でも、赤白ミニボトル２本組を購入しました。
次は２班に分かれ、スペイン風喫茶と地ビール館に。私は当然ビールです。と言っても、それほど強くないので、おかげで帰りの電車ではよく眠れました。
と、言うわけで、太刀魚釣りは残念ながらできませんでしたが、秋の一日を海辺の温泉で十分に楽しんできました。
私たちの慰安旅行はだいたい年１回です。また、来年もお伝えしたいと思います。