リバーウォーク北九州は、元は小倉北区役所、ダイエー、小倉玉屋などがあった幅１００ｍ、長さ３５０ｍほどの一角が再開発されてできた大型複合施設です（詳しくはリバーウォークのホームページをご覧下さい）。まずは外観から見ていくと・・・。
当院側から見ると黄色の大きな壁が圧迫感があります。北側からは、新幹線からも含めて、小倉城が見えなくなったのが残念です。また、南側からの小倉城の眺めも全くぶち壊しです（あえてこの写真も載せてみました。合成写真ではありませんよ。ご感想は？）。紫川沿いや小倉城の方向から見ると、赤や茶色の半円形・台形などのビルが集合した特徴のある建物であることがわかりますが、今のところ周囲と比べてあまりに未来的すぎて、やや浮いている感じは否めません。というわけで外観に関しては、デザイナーの方には申し訳ありませんが、地元での評判はあまり良くありませんでした、特に開業前は。
ところが開業してみると、ビルにいのちが吹き込まれたとでもいうのでしょうか、印象が随分変わりました。奇妙にしか見えなかった建物も、人が出入りするようになると不思議に違和感が軽くなり、むしろ開放感があって好感が持てるようになりました。小倉城と並べてみると不調和なのは相変わらずですが、リバーウォークから小倉城をみると、これがすばらしい眺めなのです。城や川をふくめた周囲の公園全体を“庭”としているのですから、ちょっと他では真似のできないぜいたくですよね。お堀に沿ったスターバックスのテラスもいい雰囲気です。
中身はどうかと言うと、詳しいことはホームページやタウン情報誌などにおまかせしますが、地元の私たちにとって便利なのは間違いありません。元々デパートやスーパー、近くに映画館もあったのですから、
元に戻っただけとも言えますが、この数年は不便を強いられていたのでやはり有り難さを感じます。もちろん以前より内容も豊富になっていますし。ただ、全体に若い人むけの店が多く、玉屋のファンだった年輩の方には不満があるようです。今後、北九州芸術劇場や市立美術館分館、ＮＨＫ北九州放送局などが営業を始めると、より多くの方に親しまれる施設になっていくのでしょう。
周辺の地区への影響はどうでしょうか。当初交通渋滞を心配しましたが、この点ではほとんど問題は起きていません。人の流れは増えていますが、周辺への波及効果はまだはっきりしないようです。しかし、室町あたりには新しいお店がぼちぼちできているようですし、当院にもリバーウォークにお勤めの方が来院されるようになりました。そういう意味でも、地元になじんできたといえるのかもしれません。
とにかくリバーウォーク北九州は動き出しました。以前の少しのどかだった一帯の風景を思いだすと、これで良かったのかなという気がしないではありませんが、これが再開発ということなのですね。今後、西小倉地区全体が真に活性化されていくよう願ってやみません。
